君はいつも平気そうに笑っている。
僕が、気がついていない、と、思っているんだろう。
僕も、気がついていない、ふりをしている。
いつからか目の端を掠めるようになった、特有の銀色。君の鞄の中からうっかり覗く、錠剤のラベル。
いつからか姿を見かけた。少しずつ、少しずつ、種類や数が増えるのに、気づいたけれど、知らんぷりした。
僕の内側には、半分くらいの心配と、半分くらいの失望があった。
その理由を明かせないほどの、重篤なモノなんだろうか。
それを明かせないほど、信用がないんだろうか。
白い病室で、やっと教えてくれた。
こんな姿、見せたくなかったんだよ、と。
何気ないやりとりだけを、憶えていて欲しかったんだよ、と。
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テーマ:薬/2019.02.02.
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