お題小説 『蝉幻想』 どこからか、季節外れ、場所違いの蝉の声が聞こえた。 随分昔から都市化が進み、子供の頃には泣き声で数種の区別が出来た蝉の声は、ここ最近、ほとんど聞かない。喧噪に紛れて聞こえないのかも知れず、蝉自体の種類も数も自分たちにはほとんど聞こえないほ... 2017.08.18 お題小説のべるちゃん